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ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)

ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)

窪 美澄

3.3
16人が登録
1件のレビュー

みんなの評価

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レビュー

kyoko
kyoko
2013年10月読了
生臭い、泥臭い、なのにどこか爽やかな物語です。

大賞を幾つも取ってるだけに面白いのは確かです。

人の人生のようにスッキリしない、そんな感じがこの本の面白さでしょう。

高校生男子と主婦のコスプレ不倫変態セックスの場面から始まり
リレー形式で主人公が変わり、回想しながら時間軸が未来へと進んで行くショートストーリの映画でも見る感じの小説です。

リレー形式で主人公が変わりますが、視点が変わると人物の印象ががらりと変わって驚きます。
人生の陰に隠された過去の傷が、彼(彼女)も人也ってのをよく表現されている思います。

高校生の子供から大人に成長していく、成長物語がテーマの一つ
だと感じたのですが、高校生時代をキーワードとしてその後を繋いでいく感じは、この物語では重要な感じが致しました。

生きるって綺麗ごとだけじゃないし、男の性、女の性・・・性欲も物欲も人はあるのだし、間違え、傷つけ、傷ついても、それでも共に生きて行く、人の強さも描かれています。

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