みんなの評価
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レビュー

zooko012
2016年6月読了
観劇に備え「るろうに剣心」一気読みから突如始まった「幕末祭」の一環。「攘夷」「薩長」だの改めて自分が幕末について無知なことを思い知り、手に取った本書。慶應大学で行った講義をまとめたものであるようだが、分かりやすくて、面白くて。一冊読んだあとの視界の開け具合といい、知識的なコストパフォーマンスが素晴らしい。ひたすら外国人嫌いの孝明天皇、考え方・態度を節操なくコロコロ変える慶喜にと、物語に出てくる役者(こういってはいけないのだが)のキャラ立ちにも過不足がない。個人的には、幕臣側で対極を見据え開城する勝海舟がカッコいい、と思った。幕末についてはもう少し読み進めていこうと思う。