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脱出 (新潮文庫)

脱出 (新潮文庫)

吉村 昭

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この本について

昭和20年夏、敗戦へと雪崩れおちる日本の、辺境ともいうべき地に生きる人々の生き様を通し、「昭和」の転換点を見つめた作品集。突然のソ連参戦で宗谷海峡を封鎖された南樺太の一漁村の村人の、危険な脱出行を描く表題作。撃沈された沖縄からの学童疎開船・対馬丸に乗船していた一中学生の転変をたどる「他人の城」。東大寺の仏像疎開作業に従事する僧侶と囚人たちをめぐる「焔髪」など5編。

みんなの評価

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レビュー

taka_aki
taka_aki
2010年6月読了
短編集です。いずれも第二次大戦の戦中、戦後を舞台としています。

沖縄からの脱出を描いた「他人の城」やサイパンの様子を描いた「珊瑚礁」がなんとも感慨深いと言うか、「死」って「生」ってなんだろうと思わずにはいられませんでした。

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