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戦艦武蔵 (新潮文庫)

戦艦武蔵 (新潮文庫)

吉村 昭

3.8
12人が登録
1件のレビュー

この本について

日本帝国海軍の夢と野望を賭けた不沈の戦艦「武蔵」―厖大な人命と物資をただ浪費するために、人間が狂気的なエネルギーを注いだ戦争の本質とは何か?非論理的“愚行”に驀進した“人間”の内部にひそむ奇怪さとはどういうものか?本書は戦争の神話的象徴である「武蔵」の極秘の建造から壮絶な終焉までを克明に綴り、壮大な劇の全貌を明らかにした記録文学の大作である。

みんなの評価

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レビュー

taka_aki
taka_aki
2009年12月読了
戦艦大和との同型艦「武蔵」。って、その知識すらなかったのでした。

この本では3/4くらいが誕生までを綴っています。それだけいろいろな話があった訳で。戦艦建造時には近くを走る電車の窓のカーテンを降ろさせたって話くらいは聞いたことがありましたが、情報の秘匿化に関してはすごく神経質なくらいの取り組みがあったのですね。

当時廃れつつあった巨砲至上主義と相まって、悲哀を感じずにはいられなかった一冊です。

読書ステータス

読了 9人

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