この本について
“しぶちん”とは大阪弁でケチン坊のことだが、ケチが陰にこもらない開放的な言い方である。19歳で伊勢の沢庵売りから大阪の材木問屋に奉公して財をなした山田万治郎は、“しぶまん”と呼ばれながらも、昭和初年に、商工会議所の議員に推薦される。大阪商人の金銭への執念を捉えた表題作の他、大阪富商の町、船場に憧れと執念をもやした女の一生を描く『船場狂い』など、全5編を収録する。
みんなの評価
4
5
4
3
2
1
レビュー
久々に読みましたが、やっぱり、この方の文章好きです。こちらも短編集。
「船場狂い」大阪には「船場」と呼ばれる地域があって、そこはある種「格調高い」ところ。そこに憧れつづけた一人の女性を描いています。
「死亡記事」戦時中の新聞社の上司の死亡記事から、その人の人柄に思いを馳せる作品。
「持参金」「船場」の令嬢とお見合いすることになった商人の息子が奇怪に感じたこととは?サスペンスすね。
「しぶちん」まあ、けちんぼ、倹約家と言った意味のようで。ある商人の生涯を綴っています。
「遺留品」個人的には、これで泣きました。人柄の良い社長の遺留品。そして、その遺留品の意味することとは?
てな感じで、最初はちょっととっつきにくい感があったんですけど、最後の作品ではめちゃめちゃ引き込まれた訳で。
「船場狂い」大阪には「船場」と呼ばれる地域があって、そこはある種「格調高い」ところ。そこに憧れつづけた一人の女性を描いています。
「死亡記事」戦時中の新聞社の上司の死亡記事から、その人の人柄に思いを馳せる作品。
「持参金」「船場」の令嬢とお見合いすることになった商人の息子が奇怪に感じたこととは?サスペンスすね。
「しぶちん」まあ、けちんぼ、倹約家と言った意味のようで。ある商人の生涯を綴っています。
「遺留品」個人的には、これで泣きました。人柄の良い社長の遺留品。そして、その遺留品の意味することとは?
てな感じで、最初はちょっととっつきにくい感があったんですけど、最後の作品ではめちゃめちゃ引き込まれた訳で。
この本を読んでいる人(4人)
読書ステータス
読了
3人