メニュー
真夏の死―自選短編集 (新潮文庫)

真夏の死―自選短編集 (新潮文庫)

三島 由紀夫

5
7人が登録
1件のレビュー

この本について

著者自選による第二短編集。伊豆今井浜で実際に起った水死事故を下敷きに、苛酷な宿命とそれを克服した後にやってくる虚しさの意味を作品化した『真夏の死』をはじめ、文壇へのデビュー作ともいうべき『煙草』、レスビアニズム小説の先駆的な作品『春子』、戦後の少年少女の風俗に取材した作品等、短編小説の方法論と技術的実験に充ちた11編を、著者自身の解説を付して収める。

みんなの評価

5
5
1件
4
0件
3
0件
2
0件
1
0件

レビュー

miyan
miyan
2012年9月読了
どの作品を選んでもその美しさ
洞察力の鋭さには驚かされて
しまいます。

特に恋愛に関する著者のそれは
強烈といってもいいでしょう。
そうそう、著者に並ぶような
文章力を持つ人はいないと思います。

傑作は表題作か。
子どもを失った母親の心情が実に
強烈に映りました。

読書ステータス

読書中 1人
読了 4人