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蜘蛛の糸・杜子春 (新潮文庫)

蜘蛛の糸・杜子春 (新潮文庫)

芥川 龍之介

4.3
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レビュー

ウルトラあきら
ウルトラあきら
2011年8月読了
羅生門・鼻に比べるとかなり読み易かった。

蜘蛛の糸:どんな罪人でも優しい部分はあるのだけれど、自分の欲望だけで物事を行うと地面に叩きつけられるということ。

犬と笛:童話を読んでるようで凄いおもしろかった。素直で謙虚な髪長彦の人柄が素敵でした。また出てくる鬼や犬が昔話にでてくるような不思議な感じがして楽しく読めました。

蜜柑:最後の娘が蜜柑をお見送りにしたという場面がくすんでいるけどとても温かみがあって優しくてなごみました。

魔術:欲を欲さないことがどんなに難しいことか。むしろ無理に近いと思います。

杜子春:この世で一番大切なものが愛だということ。杜子春が愛が一番大切だとわかって清々しい気持ちになった時わたしもとても安心しました。

アグニの神:悪いことをしたら必ず自分に帰ってる。クライマックスがどうなるかとどんどん読めた。

トロッコ:子どもの時の思い出がなんとなく彩があって、嫌な思いをして皆大人になっていくのだなと思いました。

仙人:忍耐力と信じる気持ちが大切なんだなと思いました。主人公のバカ正直な部分が面白かった。

猿蟹合戦:最後の君たちも大抵蟹なんですよ。がとても印象深いです。
おとぎ話の猿蟹合戦の続きで、まさかこんなことがあっていいのかと。目には目を、歯には歯をは結局自分にも返って来るということ。

白:親友の犬を見殺しにした罪滅ぼしなのかはわからないけど、良いことをたくさんして最後どうなんだろと思いましたがハッピーエンドで終わって安心しました。一生懸命さは伝わる。

読書ステータス

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