
この本について
僕とクミコの家から猫が消え、世界は闇にのみ込まれてゆく。―長い年代記の始まり。
みんなの評価
3.6
5
4
3
2
1
レビュー

にゃん
2011年5月読了
もちろん僕は子供の頃にも自分自身の家庭を持っていた。しかしそれは自分の手で選んだものではなかった。それは先天的に、いわば否応なく与えられたものだった。でも僕は今、自分の意思で選んだ後天的な世界の中にいた。僕の家庭だ。それはもちろん完璧な家庭とは言いがたかった。しかしたとえどんな問題があるにせよ、僕は基本的にはその僕の
読書ステータス
読書中
4人
読了
87人
読みたい
8人