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桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)

桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)

朝井 リョウ

4.1
42人が登録
5件のレビュー

この本について

田舎の県立高校。バレー部の頼れるキャプテン・桐島が、理由も告げずに突然部活をやめた。そこから、周囲の高校生たちの学校生活に小さな波紋が広がっていく。バレー部の補欠・風助、ブラスバンド部・亜矢、映画部・涼也、ソフト部・実果、野球部ユーレイ部員・宏樹。部活も校内での立場も全く違う5人それぞれに起こった変化とは...?瑞々しい筆致で描かれる、17歳のリアルな青春群像。第22回小説すばる新人賞受賞作。

みんなの評価

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レビュー

こまきよ
こまきよ
2013年6月読了
ツボにはまりました。19歳の大学生ってことで舐めてたのを別にして、普通に名作だと思ったし作者の力量を感じた。最近はやりのひねって気の利いたセリフや、うまいこと言う的で作り物めいた表現とは一線を画して、リアルな会話とコピーのように直接感性に働きかける研ぎすまされた表現に才能を感じた。タイトルも秀逸だし、小説の構成も自分は初めて触れるものでした。自分には高校生と大学生の息子がいるけど、彼らを通して見えてた現代の高校生の実態がそのまま表現されてるように思うし、若者特有の閉塞感や焦燥感が迫ってくるのには、尾崎豊の歌を聞くように素直に感銘を受けた。
bskt0609
bskt0609
2012年5月読了
バレー部のキャプテン桐島が部活をやめたことにより、高校内に起こる小さな変化を五人の目線から描いたもの。直接は退部に関係なくとも、微妙な変化が生まれている様を、リアルに表現している。
作者は早稲田卒で自分より年下。文体が若者調であまり好きではなかったが、こういう作風もたまにはいいかも。
努力することから降りた者がいる一方で、全力でぶつかっても何も報われなかったときを恐れ、自分に理由付けして現実から逃げる者もいる。頑張った分だけ報われると言うのは嘘。それがリアル。その中でどれだけ自分が頑張れるか。好きなことに没頭している人、何かに向かって努力している人は輝いているし、周りを照らす。そんな人になりたい。
ミナト
ミナト
2012年9月読了
映画も本も面白かった 特別な本
あかねぞら
あかねぞら 2013年5月読了
桐島本人出てこないでここまで進むのか…最初の方とかは桐島の退部に関わってるけど、だんだん広くなって。新しいけど、桐島の心境とかも知りたかったり。
gugucchi
gugucchi
2014年6月読了
高校生特有の大人から見たらつまらない、でも本人達にはそれが世界の全て。
文体も好み。

読書ステータス

読了 37人

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