この本について
明治二十三年、ミナこと皆川真次郎は西洋菓子屋を開いた。店には、旧幕臣の「若様組」の面々や、女学校に通うお嬢様・沙羅が甘い菓子と安らぎを求めてやってきた。その少し前―。徳川の世であれば、「若殿様」と呼ばれていたはずの旧幕臣の子息・長瀬達は、暮らしのために巡査になることを決意。今は芝愛宕の巡査教習所で訓練を受けていた。ピストル強盗の噂が絶えない物騒な昨今、教習所でも銃に絡む事件が起きた。若様組の他、薩摩出身者、直参で徳川について静岡に行った士族達、商家の子息達、さまざまな生徒に、何やら胡散臭い所長や教員を巻き込んで、犯人捜しが始まる。
みんなの評価
4
5
4
3
2
1
レビュー
たれえり
2011年10月読了
明治初期、元旗本の若様たちや色々な若者が、それぞれの事情を抱えて、巡査育成学校に入り、そこで、事件に遭遇しながら成長していく話し。
ほのぼのながら切なさも感じる良い本だった。
ほのぼのながら切なさも感じる良い本だった。
読書ステータス
読書中
1人
読了
6人