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つきのふね (角川文庫)

つきのふね (角川文庫)

森 絵都

5
23人が登録
2件のレビュー

この本について

あの日、あんなことをしなければ...。心ならずも親友を裏切ってしまった中学生さくら。進路や万引きグループとの確執に悩む孤独な日々で、唯一の心の拠り所だった智さんも、静かに精神を病んでいき―。近所を騒がせる放火事件と級友の売春疑惑。先の見えない青春の闇の中を、一筋の光を求めて疾走する少女を描く、奇跡のような傑作長編。

みんなの評価

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レビュー

しもだ
しもだ
2012年11月読了
文体はまさに児童書で、非常に読みやすい。しかし読み終えたあとの気持ちが、どう考えても大人のそれで、興奮した。
ノストラダムスの預言をテーマにした話はよしもとばななでも読んだけれど全く系統も違う。
miyan
miyan
2017年2月読了
最後がずるい、とってもずるい、
ずるすぎますよ(笑)
思わず涙が出そうになりましたよ。

大切な友達を裏切ってしまった良心の呵責にかられ
悩み続ける少女、さくら。
彼女にはたった一人頼れる存在がいました。

だけれども…

不安定な時期だからこそ感じる
やりばのなさ。

やっぱり女子にとってはグループに入れないのは
心の負担なのでしょうね。
そうありたくない、でも仲間はずれにされたくない心は
それをよく思わないんですよね。

そして現れた放火犯の影は
さくらの心をゆるがします。

なんだろう、友達ってね。
でも、本当の友達は
勝田のような、おせっかいで不器用だけど
ちゃんと人を見ている子なんだよね。

読書ステータス

読了 20人
読みたい 2人