メニュー
私事(わたくしごと)―死んだつもりで生きている

私事(わたくしごと)―死んだつもりで生きている

中村 雀右衛門

1人が登録
1件のレビュー

レビュー

zooko012
zooko012 2012年6月読了
先日91歳で亡くなった中村雀右衛門の自叙伝である。雀右衛門は、名門の出でもなく、28歳で女形に転向、日陰の女形であったが、80歳をすぎて突如花開いた。実際、自分も、85歳過ぎの雀右衛門を観ているが、何とも、濃厚で艶やかで艶やかで、信じがたかった。そんな雀右衛門の自叙伝は、謙虚で、歌舞伎への愛に満ち満ちている。とはいえ、雀右衛門のことを知りたければ、渡辺保の雀右衛門へのラブレターである「名女形・雀右衛門」を読めば足る。生前にこのような本をプレゼントされ、ファンに「ジャッキー」と呼ばれ愛された雀右衛門は、幸せな女形であったと思う。

この本を読んでいる人(1人)

読書ステータス

読了 1人

グローバル検索

ReadNest全体から本やレビューを検索します