この本について
ようこそ、私のお店へ。とっておきのお茶とともに、不思議なお話などいかがでしょう―あじさいの咲く屋敷で少年が過ごした白昼夢のような時間(「万華鏡の庭」)、学校に行けなくなった少女が晩秋に出会った、「猫の国」の王子様(「ねこしまさんのお話」)など珠玉の八作品を集めた連作短編集。好評シリーズ『コンビニたそがれ堂』の姉妹編。風早の街のカフェの物語、書き下ろし中編を加えて、待望の文庫化。
みんなの評価
4
5
4
3
2
1
レビュー
bmasu
2011年9月読了
悪くはないが、どうにも単調と思いつつ、ねこしまさんの後半から、
かもめ亭奇談、文庫版書きおろしの番外編は一気に読んでしまった。
メルヘンといっても、時は現代、ぎすぎすした学校が嫌になったり、
両親の心が離れていってしまうという現実が背景にあるからだろうか。
不幸に出会ってしまった子どもが、周りの人のちょっとした魔法で、
それをりっぱに乗り越えて大人になることが共感を呼ぶからだろうか。
最後のクリスマスの国を読み終え、読了したら、
なんだか、魔法を信じている大人がいてもいいじゃないかって思えてきた。
魔法といっても、周りの人のちょっとしたやさしさや、出会いという、
人の心を明るくするささやかな魔法である。
かもめ亭奇談、文庫版書きおろしの番外編は一気に読んでしまった。
メルヘンといっても、時は現代、ぎすぎすした学校が嫌になったり、
両親の心が離れていってしまうという現実が背景にあるからだろうか。
不幸に出会ってしまった子どもが、周りの人のちょっとした魔法で、
それをりっぱに乗り越えて大人になることが共感を呼ぶからだろうか。
最後のクリスマスの国を読み終え、読了したら、
なんだか、魔法を信じている大人がいてもいいじゃないかって思えてきた。
魔法といっても、周りの人のちょっとしたやさしさや、出会いという、
人の心を明るくするささやかな魔法である。
読書ステータス
読了
2人