レビュー

zooko012
2011年9月読了
大きな声ではいえないが、世評の高い「夕凪の街桜の国」よりずっとよいと思うのだが、どうだろうか。本書は、隠居の年齢にある「さんさん」が亡き妻の書き残した家事のための手記を見ながら、息子夫婦と同居し、「主夫」として活躍する物語。虫好きで、洋服に蝉の抜け殻をくっつけつつ、憎まれ口をたたく、不細工な孫娘乃菜ちゃんとのやりとりがとてもよい。大らかさとあざとくないユーモアが好みである。
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