
レビュー
H. Tarkun
2011年8月読了
サブプライム問題からリーマンショックに至った原因を、金融業界のモラルの破綻、政治の加担、中央銀行の機能不全にあると指摘している。この考え方そのものは至極最もであると思う。
が、ではどうすれば良いのか?という点については、規制強化やモラルの問題、そして適正なインセンティブを与えるシステムなどが挙げられているが、どれも目新しい物ではない。問題は、「適正な」利潤、欲望、モラルの水準がどこにあるのか?という問いに一般解がないということではないか。
これだけの経済危機と市場の失敗にも関わらず、オバマの医療改革は混迷を極め、債務上限引き上げ問題では、"Tea Party"という「極右」の影響力が増していることが示された。
資本主義と民主主義の組み合わせの本当の根本の所に切り込まない限り、この手の問題は永遠に繰り返されるのではないか。つまり、資本主義/民主主義とは所詮そんなものではないのか。それでも、少しずつ良くなっているし、他のシステムよりはマシではないのか。そんな諦めを抱いてしまう。
が、ではどうすれば良いのか?という点については、規制強化やモラルの問題、そして適正なインセンティブを与えるシステムなどが挙げられているが、どれも目新しい物ではない。問題は、「適正な」利潤、欲望、モラルの水準がどこにあるのか?という問いに一般解がないということではないか。
これだけの経済危機と市場の失敗にも関わらず、オバマの医療改革は混迷を極め、債務上限引き上げ問題では、"Tea Party"という「極右」の影響力が増していることが示された。
資本主義と民主主義の組み合わせの本当の根本の所に切り込まない限り、この手の問題は永遠に繰り返されるのではないか。つまり、資本主義/民主主義とは所詮そんなものではないのか。それでも、少しずつ良くなっているし、他のシステムよりはマシではないのか。そんな諦めを抱いてしまう。
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