
フリーフォール グローバル経済はどこまで落ちるのか
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2人が登録
1,276回参照
2011年8月28日に更新
書籍情報
- 著者:
- ジョセフ・E・スティグリッツ
- ページ数:
-
415ページ
- 参照数:
- 1,276回
- 登録日:
- 2011/01/10
- 更新日:
- 2011/08/28
- 所有者:
-
H. Tarkunさん
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📝 レビュー (H. Tarkunさんのレビュー)
レビュー:
サブプライム問題からリーマンショックに至った原因を、金融業界のモラルの破綻、政治の加担、中央銀行の機能不全にあると指摘している。この考え方そのものは至極最もであると思う。
が、ではどうすれば良いのか?という点については、規制強化やモラルの問題、そして適正なインセンティブを与えるシステムなどが挙げられているが、どれも目新しい物ではない。問題は、「適正な」利潤、欲望、モラルの水準がどこにあるのか?という問いに一般解がないということではないか。
これだけの経済危機と市場の失敗にも関わらず、オバマの医療改革は混迷を極め、債務上限引き上げ問題では、"Tea Party"という「極右」の影響力が増していることが示された。
資本主義と民主主義の組み合わせの本当の根本の所に切り込まない限り、この手の問題は永遠に繰り返されるのではないか。つまり、資本主義/民主主義とは所詮そんなものではないのか。それでも、少しずつ良くなっているし、他のシステムよりはマシではないのか。そんな諦めを抱いてしまう。
が、ではどうすれば良いのか?という点については、規制強化やモラルの問題、そして適正なインセンティブを与えるシステムなどが挙げられているが、どれも目新しい物ではない。問題は、「適正な」利潤、欲望、モラルの水準がどこにあるのか?という問いに一般解がないということではないか。
これだけの経済危機と市場の失敗にも関わらず、オバマの医療改革は混迷を極め、債務上限引き上げ問題では、"Tea Party"という「極右」の影響力が増していることが示された。
資本主義と民主主義の組み合わせの本当の根本の所に切り込まない限り、この手の問題は永遠に繰り返されるのではないか。つまり、資本主義/民主主義とは所詮そんなものではないのか。それでも、少しずつ良くなっているし、他のシステムよりはマシではないのか。そんな諦めを抱いてしまう。
読書履歴
2011/08/28
415ページ
2011/08/26
262ページ
2011/08/25
233ページ
2011/08/21
214ページ
中央銀行ってどうあるべきなんだろう。日本も他人事じゃない。
2011/08/20
188ページ
2011/08/20
139ページ
2011/08/13
121ページ
財政赤字に対するタカ派とハト派の政治的対立をリスクに挙げている所が興味深い
2011/08/08
68ページ
2011/08/08
57ページ