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八日目の蝉 (中公文庫)

八日目の蝉 (中公文庫)

角田 光代

3.8
92人が登録
9件のレビュー

この本について

逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるだろうか...。東京から名古屋へ、女たちにかくまわれながら、小豆島へ。偽りの母子の先が見えない逃亡生活、そしてその後のふたりに光はきざすのか。心ゆさぶるラストまで息もつがせぬ傑作長編。第二回中央公論文芸賞受賞作。

みんなの評価

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レビュー

Shige
Shige
2011年5月読了
おもしろかった!どうなるんやろと思ってたけど、キッチリ落としてもらえました。名古屋から奈良まで行ってたのはビックリしたけどね。
yuchan
yuchan
2011年8月読了
映画を先に見たせいか、虫送りの場面、家族写真を撮ったときのただ子供を守りたい、一緒にいたいという子を思う希和子を応援する気持ちになってしまう。冷静に考えてみると不倫どころか誘拐という法を犯しているのだけど。因果はめぐる。それにしても男がなさけない。
ayako
ayako
2011年9月読了
映画化されたし話題になったから期待しすぎた感アリ。路線が思ってた方向と違って行き感情移入がしずらくなった。出だしは良かったがその後の過程がダルく流し読みした。母親として考えさせられるところはあったが評判ほど面白いと思えない。映画のCMを見てたせいで主人公は永作博美になってしまった。
suica
suica
2012年5月読了
この作者の作品の中では図抜けて面白い。たんたんとした書き口なのに、感情が伝わる。面白かった。
ぴ!
ぴ!
2012年6月読了
おもしろかった!
自分を逃げずに向き合いがんばらねば。
こまきよ
こまきよ
2012年8月読了
やっと読めた。前半退屈。後半面白い。余韻が残る。
bskt0609
bskt0609
2013年2月読了
蝉は地上に出て七日目にその命を落とす。もし、七日を超え、八日目を迎える蝉がいたならば、他の蝉が見たことのない景色が見える。
不倫の末相手の子供を奪い逃走し、女性だけの(過去に堕胎経験や子供を失った経験のある者のみがいる)宗教団体で子供を育て、数年後そこからも逃げ小豆島へ。そこで見た緑や海の色、自然の数々の中で育ち、終いには警察に捕まり逃走撃は終わりを迎える。
そこから場面は変わり、犯罪者に育てられた子供に視点が移る。どこにいっても犯罪者に育てられた子と周囲から見られ、家庭内もボロボロ、そこで犯罪者を憎むことでしか生きて行く術を持てなくなってしまい、その犯罪者と同様に妻のいる男の子供を身籠る。
かつて同じ施設にいた者と再会し、過去の事件を追って行く中で、はじめて自分と向き合うことができ、本当は誰も憎みたくなかったと気づく。なんで私なの、と各々が感じ、それでもどうしようも無い現状を生きている。犯罪者に育てられたということで、他の人が見えない景色をみて育ち、憎むことで生きてきた主人公が、最後には小豆島の自然や、昔育てられた記憶によりすこしずつ自分の本心をさらけ出し、子供を産み一人で育てる決心をする。それぞれが欠けた部分を持つ家族が、生まれてくる子供を通して再生して行こうとする話。
マキ
マキ
2013年2月読了
女のそれぞれの強さを知る。
にとり
にとり
2014年4月読了
あまりこういうサスペンスとかは読まないけれど、昔とても好きだった角田光代さんということと、内容をそれとなく聞いていて読んでみた。読んでいるうちに そういえば少しだけ金曜ロードショーで映画の方を見ていたのを思い出して、なんだかデジャヴのような 1度そんな景色を見たことがあったような、それこそ登場人物が島での暮らしを思い出して行くのと同じ感覚で読みおわりました。内容に対して特別なにもないけれど、のめり込んで読めたのは面白くて 2人の行く末が心配だったからだと思います。

読書ステータス

読了 79人
読みたい 9人

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