この本について
昭和29年12月、活動の場をプロレスに移した木村政彦と、人気絶頂の力道山との一戦。「昭和の巌流島」と呼ばれ、視聴率100%。全国民注視の中、最強柔道家は、力道山に一方的に潰され、表舞台から姿を消した。「負けたら腹を切る」という、武道家としての矜持を持っていた木村はなぜ、簡単に敗れたのか?戦後日本スポーツ史上、最大の謎とともに木村の数奇な人生に迫る。『ゴング格闘技』大反響連載、待望の書籍化。
みんなの評価
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1
レビュー

zooko012
2013年5月読了
「七帝柔道記」があまりに面白かったので(今のところ本年度ベスト)、同じ作者でめちゃくちゃ評判のよい本書を購入。確かに、アマゾンのレビューどおり、傑作である。著者は、丹念に取材を重ね、無敵の柔道家でありながら、力動山に負けてしまった、木村の弱さ・だらしなさを、冷静に、公平に、評価しようとする。しかしながら、木村に対する著者の熱烈な愛情、敬慕の念が、文中からマグマのように噴出する。何度も涙腺が弛んでしまった。
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