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狭き門 (新潮文庫)

狭き門 (新潮文庫)

ジッド

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レビュー

かるはらうつま
かるはらうつま
2013年3月読了
主人公ジェロームの、従姉妹アリサに対する愛情の苦悶を描いた作品。

ジッド自身の体験を元に描かれているよう。

幼い頃から、お互いの為に知識と得を積む二人だが、
アリサは、ジェロームの更なる飛躍に自分への愛が邪魔をしていると考えるようになる。
このジレンマがアリサを思い詰めさせ、ジェロームを悲しみに突き落とす事になる。
(ジッド自身はアリサと逆にキリスト教信仰を捨てた)

アリサは家出をし、孤独の死を遂げた後にジェロームに送った日記にて胸中を語る。
ジェロームの興味のあるものにしか興味を持てず、それは彼を思い出してしまうので、彼の嫌う宗教(キリスト教)を無理して読み始める。

会っても心の中と裏腹の事ばかり言ってしまい、また、そうするように務めた。
しかし、心から信じていないものを信仰する事は難しかった。

読書ステータス

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