みんなの評価
レビュー
垣根作品と言えばやっぱりヒートアイランドやワイルド・ソウルなどのエンターテイメント的(あとは南米色も…)な作品のイメージがあるんだけど、このシリーズも社会人としての何気ない日常・背景のリアリティや登場人物たちの台詞、そして各々の感情表現などが現代社会と見事にリンクしており、興味深い作品に仕上がっていて読みごたえがある。
前作から通じていえることだが、一つ一つの短編で舞台となる企業の業界色も然ることながら、その企業の思惑と従業員とのギャップや捉え方などのバリエーションが豊かで、読んでいる内にどんな仕事であろうと1個人としてどのように向き合い、自分が今の仕事で何を目指し、何を選択すべきなのかを考えさせられる。
表題作となっている『借金取りの王子』は一種のファンタジーと言えなくもないが、厳しい環境下でもそれぞれのモチベーションで仕事に取り組む姿勢には好感が持てる。
個人的意見だが、ここまでお互いを思いやって仕事をしてきた2人なだけに、宏明の退職を機に都会を離れて夫婦でゆっくりとした生活を選択してほしいと思ってしまう。。。
この本を読んでいる人(23人)
mak246
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TIM
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ken3373
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jurry420
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