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コールドゲーム (新潮文庫)

コールドゲーム (新潮文庫)

荻原 浩

3.5
22人が登録
1件のレビュー

この本について

高3の夏、復讐は突然はじまった。中2時代のクラスメートが、一人また一人と襲われていく...。犯行予告からトロ吉が浮び上がる。4年前クラス中のイジメの標的だったトロ吉こと廣吉。だが、転校したトロ吉の行方は誰も知らなかった。光也たち有志は、「北中防衛隊」をつくり、トロ吉を捜しはじめるのだが―。やるせない真実、驚愕の結末。高3の終らない夏休みを描く青春ミステリ。

みんなの評価

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レビュー

なお
なお
2012年6月読了
相変わらず、幅の広い作家だと実感します。「神様からひと言」「なかよし小鳩組」「誘拐ラプソディ」を書いた人なのかと思う。単純な勧善懲悪では無い問題提起の物語も示唆に富んでいる。イジメの加害者と被害者の落差。誰でもが、どちらにも転ぶ危うさ。人間の業的思考が問題の本質と指摘する。狂気を増幅する行動。大人への階段としては余りにも過激な事件だが、全てのイジメ加害者に読んで欲しい秀作です。

読書ステータス

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