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ゼロの焦点 (新潮文庫)

ゼロの焦点 (新潮文庫)

松本 清張

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26人が登録
2件のレビュー

この本について

前任地での仕事の引継ぎに行って来るといったまま新婚一週間で失踪した夫、鵜原憲一のゆくえを求めて北陸の灰色の空の下を尋ね歩く禎子。ようやく手がかりを掴んだ時、“自殺”として処理されていた夫の姓は曾根であった!夫の陰の生活がわかるにつれ関係者がつぎつぎに殺されてゆく。戦争直後の混乱が尾を引いて生じた悲劇を描いて、名作『点と線』と並び称される著者の代表作。

みんなの評価

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レビュー

ぼんぼん
ぼんぼん
2009年2月読了
乃南アサの『涙』という小説が好きなのですが、その原点(?)オマージュ先(?)のこの作品は読んだ事がなくて。遅ればせながら手に取りました。
やっぱり謎解きが先行している感があって、登場人物の心情がいまいち掴みきれない部分があったのだけれど、でも面白かったです。
ラスト十数ページはどんでん返しと緊迫感で息が詰まりそうでした。
やるせないっちゅーかなんちゅーか。
生きる誇りってやつを少し考えさせられました。。。
miyan
miyan
2015年2月読了
ずうずうしいながらこの作品で思わず推理を
働かせました。
答えは予想通りの犯人でしたが
この作品、犯人当てゲームには使ってはいけません。
恥ずかしいことをしてしまいました。
(巨匠に失礼だわ)

今でこそ日本は平和です。
ネット網の発達はいい意味でも、悪い意味でも
恩恵をもたらしています。

だけれども、その昔の歴史の裏では
貧しい生活ゆえに苦労をさせられた女性が
いることを忘れてはいけません。

その風潮を「堕落」とさげすんだ人もいますが
そういうことをいえましょうか。
彼女らは間違いなく、今日、明日を生きるのに
必死だったはずです。

読書ステータス

読了 23人
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