メニュー
谷崎潤一郎マゾヒズム小説集 (集英社文庫)

谷崎潤一郎マゾヒズム小説集 (集英社文庫)

谷崎 潤一郎

4
11人が登録
1件のレビュー

この本について

エスカレートする遊びの中で、少年と少女が禁じられた快楽に目覚めていく「少年」、女に馬鹿にされ、はずかしめられることに愉悦を感じる男を描く「幇間」、関東大震災時の横浜を舞台に、三人の男が一人のロシア人女に群がり、弄ばれ堕ちていく「一と房の髪」など、時代を超えてなお色鮮やかな、谷崎文学の真髄であるマゾヒズム小説の名作6篇。この世界を知ってしまったら、元の自分には戻れない。

みんなの評価

4
5
1件
4
1件
3
1件
2
0件
1
0件

レビュー

たむ
たむ
2012年1月読了
再読。マゾヒズムについて、四方八方から描いてるわりに、肉欲的な厭らしさは感じさせない。
いじめられたがりの哀れっぽさ全開だった。
谷崎先生、大真面目に、あーでもないこーでもないと、マゾについて考えたんだろうな。
わたしはM属性ついてないので、初めて読んだときは、胃もたれを起こしたけど、二周目ともなると耐性がついてきたのか、ふむふむと考察できるレベルになった。

やっぱり『魔術師』の出来が突出している。
この作品、ストーリーより舞台描写のほうが明らかにメインとなっていて、力の入れようがものすごい。
執念深いくらいの舞台描写好きだから、そりゃあ気に入るわけだ。

読書ステータス

読書中 1人
読了 9人
読みたい 1人

グローバル検索

ReadNest全体から本やレビューを検索します