この本について
1945年の東京。空襲のさなか、浜田少年は息絶えようとする隣人の「先生」から奇妙な頼まれごとをする。18年後の今日、ここに来てほしい、というのだ。そして約束の日、約束の場所で彼が目にした不思議な機械―それは「先生」が密かに開発したタイムマシンだった。時を超え「昭和」の東京を旅する浜田が見たものは?失われた風景が鮮やかに甦る、早世の天才が遺したタイムトラベル小説の金字塔。
みんなの評価
4.7
5
4
3
2
1
レビュー
ループ&ループ&ループ!!
「伝説の作家」とか「タイムトラベルものの名作」という評判を前々から耳にしていたので、今回の復刊はとても嬉しかったです。
感想は、評判に違わずすごく面白かった~。そして物語を整理しようとすればするほど、自分の頭の中もループしまくりでした。。。リアルに。ちょっと目まわった。
読み進めていくうちに「あ、もしや?」とある程度物語の着地点の予想はついたのだけれど、それは着地点のほんの入り口にしかすぎなくて。終盤に畳み掛けてくる真実の波に圧倒されました。
各所にちりばめられている伏線もすごいし、SFでもあり、昭和という時代を描写した風俗小説でもあり、ミステリ風の謎解きもあり、サバイバル小説チックでもあり、この1冊にサービス精神が凝縮されていて贅沢な小説を読んだーという満足感&満腹感がありました。
ある場面で作者(と思われる人物)がしれっと何気なく登場していて、そんな遊び心にも◎
縁は異なもの味なもの、という言葉の意味をしみじみ味わわせてくれる余韻がすてきな小説でした。
『ツィス』も買おっと。
「伝説の作家」とか「タイムトラベルものの名作」という評判を前々から耳にしていたので、今回の復刊はとても嬉しかったです。
感想は、評判に違わずすごく面白かった~。そして物語を整理しようとすればするほど、自分の頭の中もループしまくりでした。。。リアルに。ちょっと目まわった。
読み進めていくうちに「あ、もしや?」とある程度物語の着地点の予想はついたのだけれど、それは着地点のほんの入り口にしかすぎなくて。終盤に畳み掛けてくる真実の波に圧倒されました。
各所にちりばめられている伏線もすごいし、SFでもあり、昭和という時代を描写した風俗小説でもあり、ミステリ風の謎解きもあり、サバイバル小説チックでもあり、この1冊にサービス精神が凝縮されていて贅沢な小説を読んだーという満足感&満腹感がありました。
ある場面で作者(と思われる人物)がしれっと何気なく登場していて、そんな遊び心にも◎
縁は異なもの味なもの、という言葉の意味をしみじみ味わわせてくれる余韻がすてきな小説でした。
『ツィス』も買おっと。
読書ステータス
読了
5人