この本について
「情報を制する国が勝つ」とはどういうことか―。世界中に衝撃を与え、セルビア非難に向かわせた「民族浄化」報道は、実はアメリカの凄腕PRマンの情報操作によるものだった。国際世論をつくり、誘導する情報戦の実態を圧倒的迫力で描き、講談社ノンフィクション賞・新潮ドキュメント賞をW受賞した傑作。
みんなの評価
4.5
5
4
3
2
1
レビュー
ペンは剣よりも・・・どころか、情報ひとつで国を破滅させることができる。
という衝撃のドキュメンタリーでした。
アメリカのPRマンが、情報戦でボスニアの紛争の風向きを完全に牛耳り、
セルビアを国際的な悪役にしてしまったという話。
世論を操るだけじゃなく、国連追放にまで持って行ってしまうとは!
最初は「すごいな~さすがアメリカだなぁ」と驚きながら読んでいたのだけれど、
そのうちに、ゾクゾクと得体の知れない恐怖を感じるまでになってしまった。
たしかにこういうテクニックも必要なんだろう。
ひとつの事象の裏で、今日も目に見えない情報戦争が起こっているんだろう。
でもこの本に書かれていることは、情報操作とかPR合戦とか、
そういう言葉から想像される域を完全に飛び越えていて、すごく戸惑った。
一人の人物の意のままに、いとも簡単に世界が誘導されてしまうことの快感と怖さ。
メディアリテラシーなんて言葉も、このプロたちの情報戦争の前ではなんの慰めにもならない。
ニュースや世論で知る事実が、必ずしも真実であるとは限らない。
自分が今見てるもの、感じたものがぐらぐら揺れる一冊。でした。
という衝撃のドキュメンタリーでした。
アメリカのPRマンが、情報戦でボスニアの紛争の風向きを完全に牛耳り、
セルビアを国際的な悪役にしてしまったという話。
世論を操るだけじゃなく、国連追放にまで持って行ってしまうとは!
最初は「すごいな~さすがアメリカだなぁ」と驚きながら読んでいたのだけれど、
そのうちに、ゾクゾクと得体の知れない恐怖を感じるまでになってしまった。
たしかにこういうテクニックも必要なんだろう。
ひとつの事象の裏で、今日も目に見えない情報戦争が起こっているんだろう。
でもこの本に書かれていることは、情報操作とかPR合戦とか、
そういう言葉から想像される域を完全に飛び越えていて、すごく戸惑った。
一人の人物の意のままに、いとも簡単に世界が誘導されてしまうことの快感と怖さ。
メディアリテラシーなんて言葉も、このプロたちの情報戦争の前ではなんの慰めにもならない。
ニュースや世論で知る事実が、必ずしも真実であるとは限らない。
自分が今見てるもの、感じたものがぐらぐら揺れる一冊。でした。
この本を読んでいる人(4人)
読書ステータス
読了
3人