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レビュー

日本書紀に精通した筆者が打ち出す新しい推古天皇像。一般には、聖徳太子と蘇我馬子の影に隠れて印象の薄い天皇だが、実は大変な実力者であったと言う話。実際、初めての女帝であるし、在位も大変長い。通常は摂政となった聖徳太子の功績と思われており、今まで疑いもしなかった。しかし、聖徳太子は何故天皇にならなかったのかと考えると、成る程と思えてくる。筆者は、ならなかったのではなく、なれなかったと言う。どこまでが史実で何処からが創作なのかが判然としないが、ストーリーには説得性があり、すべて史実のように思えてしまう。「天皇」と名乗ったのは推古天皇だと言うのも、初めて知った。次はヤマトタケルのシリーズでも読むかな。
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