
📝 レビュー (Yooさんのレビュー)
評価:
4/5
レビュー:
日本書紀に精通した筆者が打ち出す新しい推古天皇像。一般には、聖徳太子と蘇我馬子の影に隠れて印象の薄い天皇だが、実は大変な実力者であったと言う話。実際、初めての女帝であるし、在位も大変長い。通常は摂政となった聖徳太子の功績と思われており、今まで疑いもしなかった。しかし、聖徳太子は何故天皇にならなかったのかと考えると、成る程と思えてくる。筆者は、ならなかったのではなく、なれなかったと言う。どこまでが史実で何処からが創作なのかが判然としないが、ストーリーには説得性があり、すべて史実のように思えてしまう。「天皇」と名乗ったのは推古天皇だと言うのも、初めて知った。次はヤマトタケルのシリーズでも読むかな。
読書履歴
2015/03/07
302ページ
推古天皇のイメージがまったく変わった
2015/02/15
192ページ
なんとも凄まじい話だ
AIが見つけた似た本
「歌垣の王女―小説推古女帝」の文章スタイル、テーマ、内容を分析し、 類似度の高い本を10冊見つけました