
📝 レビュー (zooko012さんのレビュー)
レビュー:
京都錦の青物問屋の長男として生まれたが家業を放棄し、隠居し、画にあけくれる。妻帯の有無が不明。晩年、妹ないし弟の妻と共住み。樹花鳥獣図屏風と贋作を疑われる鳥獣花木図屏風の関係。史実をふまえつつ著者オリジナルの想像で膨らませた本書には、若冲好きには「そう来たか!」的な楽しさはある。とはいえ、この本が若冲の絵を知らない読者にとって面白いかは甚だ疑問。また、小説として、若冲の心情等を論理的に文章にし過ぎ、またその心情が必ずしも腑に落ちるものではない。ということで、小説としての出来は世評ほどのものではないと思う。
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