📝 レビュー (zooko012さんのレビュー)
読書履歴
AIが見つけた似た本
「サラの柔らかな香車」の文章スタイル、テーマ、内容を分析し、 類似度の高い本を10冊見つけました
ネコソギラジカル(下)青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)
西尾 維新
「生きている以上、世界の終わりを物語の終わりを、諦めることはできない」“人類最悪の遊び人”たる「狐面の男」は「ぼく」こと“戯言遣い”に断言する。玖渚友との決別。想影真心の暴走。そして、復活する哀川潤....
ブルースカイ (ハヤカワ文庫 JA)
桜庭 一樹
西暦1627年、ドイツ―魔女狩りの苛烈な嵐が吹き荒れるレンスの町で、10歳の少女マリーは“アンチ・キリスト”に出会った...。西暦2022年、シンガポール―3Dアーティストの青年ディッキーは、ゴシック...
私の男
桜庭 一樹
優雅だが、どこかうらぶれた男、一見、おとなしそうな若い女、アパートの押入れから漂う、罪の異臭。家族の愛とはなにか、超えてはならない、人と獣の境はどこにあるのか?この世の裂け目に堕ちた父娘の過去に遡る―...
将棋の天才外国人少女、女流棋士、プロ棋士、元奨励会員の挫折。魅惑的な将棋界ワードを散りばめつつ展開される、「才能と将棋への愛を巡る人間模様」を描いた将棋エンタメ小説・将棋キャラクター小説である。よくあるキャラクターだな、どこかで読んだエピソードの継ぎ接ぎかな、と思う場面もあるものの、ストーリー構成も骨太だし、飽きさせない作りになっており、あっという間に読み終えた(但し、読み返すことはないと思う。その意味で本当にできの良いエンタメ小説ではない)。何より将棋に対する愛が感じられるのがよい。それもそのはず。著者は元奨励会会員の28歳であり、本書ですばる文学新人賞を受賞した。しかし、ギョッとする表紙である。