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サラの柔らかな香車

サラの柔らかな香車

橋本 長道

2人が登録
1件のレビュー

レビュー

zooko012
zooko012 2012年4月読了
将棋の天才外国人少女、女流棋士、プロ棋士、元奨励会員の挫折。魅惑的な将棋界ワードを散りばめつつ展開される、「才能と将棋への愛を巡る人間模様」を描いた将棋エンタメ小説・将棋キャラクター小説である。よくあるキャラクターだな、どこかで読んだエピソードの継ぎ接ぎかな、と思う場面もあるものの、ストーリー構成も骨太だし、飽きさせない作りになっており、あっという間に読み終えた(但し、読み返すことはないと思う。その意味で本当にできの良いエンタメ小説ではない)。何より将棋に対する愛が感じられるのがよい。それもそのはず。著者は元奨励会会員の28歳であり、本書ですばる文学新人賞を受賞した。しかし、ギョッとする表紙である。

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