
内容紹介
「ママは余計なこと考えないで、無事に赤ちゃんを産んでくれればいいの」平凡な主婦みどりは、一人娘で産科医の曾根崎理恵から驚くべき話を告げられる。子宮を失う理恵のため、代理母として子どもを宿してほしいというのだ。五十歳代後半、三十三年ぶりの妊娠。お腹にいるのは、実の孫。奇妙な状況を受け入れたみどりの胸に、やがて疑念が芽生えはじめる。「今の社会のルールでは代理母が本当の母親で、それはこのあたし」。

読書履歴
2011/05/31
277ページ
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24人
3.3
A.N.M.C.
Lv.84
yuchan
Lv.143
「ジーン・ワルツ」では主人公だった曽根崎理恵の母親で代理母の山咲みどりの視点で描かれた本。日進月歩で進歩していく医学に代理出産に関しての法律が追い付いていない問題が書かれている。医者としてあがく理恵と法律上の母親がどうなろうと、生まれてくる子供の幸せが一番大事という理恵の母との葛藤が興味深く読めた。「ジーン・ワルツ」を読み直したい気分。

あず
Lv.101

くーさん
Lv.276
何となく前に読んだ事あるような気がする。この人の作品の中ではいまいちかなー