読書履歴
2021/05/17
278ページ
2021/05/17
220ページ
キャンベルは本国に「私の知るかぎり、インド-アジア系、あるいはユーラシア系、さらにいえばヨーロッパ-インド-アジア系人種なるものを作り出し、それによって立派な文明と極東『社会』を生みだしていく、日本人は除外し、もとの島々に隔離してしだいに衰えさせる、というのが大統領の考えのようである」と報告している。
2021/05/16
190ページ
ホウン報告書の調査およびその推論の方法はおおむね完璧で間然するところがない。しかし、その結論は国策に反する、したがって、本報告の謄写本は全部ただちにこれを焼却せよ」
2021/05/16
188ページ
物的観点からすれば、支那事変は日本とアメリカの対立が先鋭化しつつ日本のアメリカにたいする物的経済的依存が深化する過程であり、同時に日本がアメリカの軍需物資によって、いわば一個の戦争機械として研ぎ澄まされてゆく過程でもあった。こうして強力な軍事力を要するにいたったまさにそのときに、アメリカは軍需品の輸出を全面的に断つ行動に出たのである。
2021/05/15
158ページ
日本の政治・軍事の指導者たちは、支那事変の拡大と長期化にともない、軍需物資の輸入増大→輸出製品用原料の輸入減少→輸出の停滞→輸入力減退→軍需物資の輸入縮小 という深刻な隘路に立ちいたった。
2021/05/14
119ページ
われわれは、衆議院の本会議場で軍部を論難した二人の政治家を知っている。ひとりは政友会の浜田国松、そしてもうひとりは民政党の斎藤隆夫である。
2021/05/14
85ページ
スターリンにしろヒトラーにしろ国際政治のなんたるかをまざまざと示している。利害錯綜、ひたすら国益追求に鎬を削り、国益増大のためなら手段を選ばず、崇高な理念や理想とは無縁の荒涼とした世界である。
2021/05/14
77ページ
小此木は日本人の攻撃性のひとつのパターンとして相手(国)が期待どおりにしてくれない、してほしいことをしてくれないという欲求不満や怨みに起因する攻撃性があるとし、それは「隠忍自重の果ての爆発」というかたちをとることがふつう
2021/05/13
61ページ
長身痩躯、端正な面立ち、第一高等学校を経て東京帝国大学文科の門をくぐり、転じて京都帝国大学法科に学んだ明晰な頭脳、侯爵にして貴族院議長、そしてなによりも、遠く藤原鎌足の嫡流たる五摂家(近衛・九条・二条・一条・鷹司)の筆頭で、天皇家とのゆかりも古くかつ深いという高貴な血筋…。これで人気が出ないわけがない。
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