📝 レビュー (yuchanさんのレビュー)
評価:
4/5
レビュー:
シェパードと和犬の雑種多聞をめぐる連作短編集。多聞は釜石から九州まで様々な人に助けられながら、そして関わり合った人の心の拠り所になりながら何年もかけて魂のつながりがある光に会いに来て光を守って命を落とした。あまりにも人が死に、最後も悲しすぎるのだが、無駄な言葉をそぎ落として余韻を残し、読者に考えさせる手管が直木賞ということなのだろう。犬は人という愚かな種のために、神が遣わした贈り物。傷つき迷う人に寄り添ってくれる生きものだ。人の心を理解し、人に寄り添ってくれる。こんな動物は他にはいない。
読書履歴
2021/01/28
312ページ
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