
📝 レビュー (yuchanさんのレビュー)
評価:
4/5
レビュー:
成興こと大殿が女にたぶらかされてわが子を虐待をして、そのせいで重興が解離性同一性障害を起こしてその治癒までの話かと思ったら、子どもを贄にして呪をかけるというおどろおどろしい話だった。特に五郎助じいさんとの闘いは胆が冷えた。いつもながらに宮部さんの登場人物のそれぞれの書き方がうまく、重興の中にある人物の描写もいいし、脇役の半十郎、子どもの金一が出てくる場面はほっこりした。由衣が贈った歌もハッピーエンドだというところもよかった。
はかなくて過ぎにし花の森を経て白滝の音の懐かしきかな
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読書履歴
2018/10/28
399ページ
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