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📝 レビュー (Kotaさんのレビュー)
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SM、女、将棋を愛した「団鬼六」の傑作評伝である。「小説新潮」連載時から楽しみにしていたが、期待に違わず面白い。
・相場師、元書生・女優の父母の元に生まれる
・教師!と結婚し、自身も教師となりつつSM小説を書きまくる
・性豪なはずなのに、20年ほど連れ添った妻に浮気をされ離婚
・スペアな愛人と再婚
・自身が立ち上げた会社を黒字なのに赤字と勘違いし廃業
・将棋雑誌で赤字を出し数億円の御殿を失い借金にまみれる
・自身のSM小説が警察の摘発を受けないことに真剣に悩む
・孫ほど年の違う最後の愛人の自死
・真剣師小池重明やたこ八郎との関わり
これで面白くないはずはない。
加えて、著者は、元将棋編集者で小説家の「聖の青春」の大崎善生。晩年の団鬼六に寄り添った。
大崎は、団鬼六逝去時に、「紳士そのもの」だったとのコメントを残しているが、まさにそのとおり。本書で浮かび上がるのは、茶目っ気があって、おっちょこちょいで、アホな人・アホなことが大好きで、何とも大らかで、人生・人間の全てを愛した団鬼六像である。また、本書に通底する大崎の団鬼六に対する愛情、友情も、この本の読み心地をよいものにしている。将棋界を通じ人生が交差してきた2人が、数十年を経て、互いに大へぼ手を応酬しあう将棋を指す場面が素晴らしい。
久しぶりに読み応えのある本であった。
(週刊文春の先崎学の本書に対する評も素晴らしい)