サラは銀の涙を探しに (サラの柔らかな香車)
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久しぶりに夢中になって読んだ。「サラの柔らかな香車」の続編である。女流の奨励会員、共同研究、コンピュータ将棋。最新の棋界の動向を織り交ぜつつ、静かな筆致ながら、表紙からは想像つかない、骨太で豊穣な物語が紡ぎ出されている。「銀の涙」を探しにでたサラのその後は?将棋の勝負の果てにあちらの世界を垣間見た鍵谷は「こちら側」に戻ってこないといけないよね?七海の鍵谷に対する思いの行方は?・・・その後の彼らの物語は必ず語られなければならない。。。著者が元奨励会であることも影響しているのであろうが、将棋が物語の道具に墜ちることなく、将棋について、そして、人間について語られるところがよい。一冊目より遙かに出来が上であり、単なるエンタメ小説を越えた文学性のある一冊である。