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絶望の国の幸福な若者たち

絶望の国の幸福な若者たち

古市 憲寿

12人が登録
292回参照
2014年2月24日に更新

書籍情報

ページ数:
304ページ
参照数:
292回
更新日:
2014/02/24

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📝 レビュー (千姫聖栞( @ceciledoll )さんのレビュー)

評価:
1/5
レビュー:
聖栞です

「絶望の国の幸福な若者たち」
古市憲寿著(講談社)を拝読しました




こんなスノビッシュな学術書は、はじめてです。

著者もまた、私がゴルフやテニスでご一緒する学者のみなさんとは雰囲気が異なり、ファッション誌によくいる評論家のようなルックス。

少なくとも著作本をプレゼントする時に、

「キミには(読んでも)分からないだろうけど」

とかは言わなさそうです。

本の内容を要約すると、
日本は雇用形態が悪化して世界中のひとから同情されてるけど、そうでもないよね、という事でしょうか。

「ユニクロとZARAでベーシックなアイテムを揃え、H&Mで流行を押さえた服を着て」

そういうファッションは確実にモテないし、全身ユニクロでも大差ないと思います。

「マクドナルドでランチとコーヒー、友達とくだらない話を3時間」
も、本当にあったとしたら、それは虚しい一日。

本書で「それなりに幸せ」と紹介されている事例は、少なくても私には少しも楽しくない事ばかりでした。


75%の20代女性が現在の生活に満足しているというので、この国はまだ平和なのかなあ。。と思ったりしました。

年代別の時代背景が分かりやすく解説されているので幅広い層の読者が楽しめると思います。

* ⑅ - - - - - - ⋈ - - - - - - ⑅ *

以下は私調べのメモ

コンサマトリー性の傾向

Tumblr、Blog、Twitterなど
日常の出来事や意見を語り合うことじたいを楽しんだり、コミュニケーションをエンターテイメントとして楽しんでいる状態。

consumation
非経済的な享楽的消費の概念を
非生産的な消費を生の直接的な充溢と歓喜をもたらすもの
フランスの思想家・作家ジョルジュ・バタイユの考え方とも相通ずる現象解釈といえる


consummatory
アメリカの社会学者タルコット・パーソンズの造語
道具やシステムが本来の目的から解放され、
地道な努力をせずに自己目的的、自己完結的(ときに刹那的)に
その自由を享受する姿勢もしくはそれを積極的に促す状況のこと


社会学(sociology)
社会現象の起こる原因に関するメカニズムを解明する学問である
行為、行動、相互作用といったミクロレベルのものから、家族、コミュニティなどの集団、組織、さらには、社会構造やその変動などマクロレベルに及ぶものまでさまざまである

社会学者・古市憲寿さん

東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻相関社会科学コース修士課程
慶應義塾大学SFC研究所訪問研究員(上席)
著書に『絶望の国の幸福な若者たち』『誰も戦争を教えてくれなかった』

千姫聖栞
モデル/大島観光特使
http://ameblo.jp/ceciledoll/
http://twitter.com/ceciledoll

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