内容紹介
十八世紀英国の資本主義勃興期に、「見えざる手」による導きを唱えて自由主義経済の始祖となったアダム・スミス。彼は手放しの自由放任主義者ではなくフェアな自由競争を主張し、『道徳感情論』では利己心の自制を説き、『国富論』では政経癒着による独占と特権を批判した。現代日本社会が抱える問題点にも鋭い示唆を与えるスミスの思想の核心とその生涯を、豊富な資料を駆使して第一人者が説く必携の書。
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northeast57
Lv.124
アダム・スミスの評伝・解説としてコンパクトで秀逸。「アダム・スミス―『道徳感情論』と『国富論』の世界 (中公新書)」と併読すれば、アダム・スミスが分かったような気になります。
少なくとも「新自由主義者」のアダム・スミス誤読は、「マルクス主義者」のマルクス誤読より酷い。