
モリのアサガオ―新人刑務官と或る死刑囚の物語 (1) (ACTION COMICS)
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うー。。。重い・・・。
死刑制度の賛否についてはどちらとも判断がつかないし、そもそも今まで死刑制度というものについて思い巡らせることもしなかったのだけれど。
死刑囚が意外と自由な生活をしていること。
「刑務官は死刑囚に気持ちよく死んでもらうためのサービス業や」という言葉。
どんな人間にも人生の物語があるということ。
今まで思い至りもしなかったことばかりをストレートに突きつけられて、衝撃受けっぱなし。混乱しっぱなし。
そんな中、唯一の救いは「主人公の弱さ」かな・・・。
誰かの言動ひとつで舞い上がったり落ち込んだり迷ったり苦しんだり。
正義感に燃えてみたり、義憤に駆られたり、死刑囚を見下す気持ちもそっと寄り添う優しさも持っていて、すごく多面体。
それゆえに軸がブレて見えるところもあるのだけれど、繊細で弱く情けなく揺れ続ける気持ちそのものが、この作品のテーマなのかなと感じました。

死刑に対して考えさせられる