コン・ティキ号探検記 (ちくま文庫)
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書籍情報
- ページ数:
-
358ページ
- 参照数:
- 47回
- 登録日:
- 2010/09/26
- 更新日:
- 2010/09/26
- 所有者:
-
northeast57さん
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📝 レビュー (northeast57さんのレビュー)
この航海、第2次大戦直後の1947年のことだったんですね。ヘイエルダール自身は抗独戦のパラシュート隊員、乗組員で無線士のクヌートは、ドイツ軍占領地域で諜報活動をおこない、アジトをドイツ軍に包囲されながら、文字通りの血路を開いて脱出した経験の持ち主など、生々しい戦争経験をしたばかりの人たちです。戦争に比べれば、筏で太平洋を航海するなんてのは平和そのものだったのかもしれません。
計画を立ててから、アメリカ軍やらペルー政府・軍やらを巻き込んで、資材の調達や筏の建造に至る過程は、ヘイエルダール等の無謀ともいえる情熱も然ることながら、それに協力する人たちの太っ腹さも驚きます。日本人が相手だったらこんな協力はなかなか得られなかったでしょうね。あるいは、やはり戦争が終わった直後の世界的開放感が人々をそうさせたのでしょうか。
航海中に出会う海の生物の豊富さ、奇妙さ、太平洋を横断して、ポリネシアのサンゴ礁に座礁し、島に上陸するまでの危機だの、大人の読書にも耐えるの冒険物語でした。
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「コンチキ号漂流記」のタイトルで、子供(小学校高学年以上)向けの翻訳があり、教科書に載るなどしているので、こちらの名前で覚えている人の方が多いかもしれません。
この航海、第2次大戦直後の1947年のことだったんですね。ヘイエルダール自身は抗独戦のパラシュート隊員、乗組員で無線士のクヌートは、ドイツ軍占領地域で諜報活動をおこない、アジトをドイツ軍に包囲されながら、文字通りの血路を開いて脱出した経験の持ち主など、生々しい戦争経験をしたばかりの人たちです。戦争に比べれば、筏で太平洋を航海するなんてのは平和そのものだったのかもしれません。
計画を立ててから、アメリカ軍やらペルー政府・軍やらを巻き込んで、資材の調達や筏の建造に至る過程は、ヘイエルダール等の無謀ともいえる情熱も然ることながら、それに協力する人たちの太っ腹さも驚きます。日本人が相手だったらこんな協力はなかなか得られなかったでしょうね。あるいは、やはり戦争が終わった直後の世界的開放感が人々をそうさせたのでしょうか。
航海中に出会う海の生物の豊富さ、奇妙さ、太平洋を横断して、ポリネシアのサンゴ礁に座礁し、島に上陸するまでの危機だの、大人の読書にも耐えるの冒険物語でした。