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蒼ざめた馬 (岩波現代文庫)

蒼ざめた馬 (岩波現代文庫)

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95回参照
2010年9月26日に更新

書籍情報

ページ数:
322ページ
参照数:
95回
登録日:
2010/09/26
更新日:
2010/09/26

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内容紹介

秋の夜が落ちて、星が光りはじめたら、わたしは最後の言葉を言おう―二〇世紀黎明のロシアの漆黒の闇を、爆弾を抱えて彷徨するテロリストたちの張り詰めた心情と愛と孤独。社会革命党(エス・エル)戦闘団のテロ指導者サヴィンコフがロープシンの筆名で発表した終末の抒情に富んだ詩的小説は、9・11以後の世界の黙示録である。長編評論「サヴィンコフ=ロープシン論」を付す。
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📝 レビュー (northeast57さんのレビュー)

評価:
5/5
レビュー:
本物のテロリスト(エス・エル戦闘団―社会革命党(エス・エル)の武闘派―)が描いた、テロリストの姿。一見虚無的で無感情なテロのリーダー「わたし」と聖書を盛んに引用しながらテロの正当性を煩悶する繊細なテロ実行犯ワーニャの会話が物語の主要なテーマを奏でる。結局、テロの正当性に対する懐疑が「わたし」を追い込んで行くことになります。
ツアーの弾圧に対抗する手段としてテロが選らばれる過程、当局による弾圧等歴史的背景を理解しつつ読むと「現代のテロリスト達」の心情と心象に多少とも近付くことができるかもしれません。
まさにテロルの時代を生きるている現在の我々にとって非常に価値のある作品ではないでしょうか。

読書履歴

2010/09/26 322ページ

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本物のテロリスト(エス・エル戦闘団―社会革命党(エス・エル)の武闘派―)が描いた、テロリストの姿。一見虚無的で無感情なテロのリーダー「わたし」と聖書を盛んに引用しながらテロの正当性を煩悶する繊細なテロ実行犯ワーニャの会話が物語の主要なテーマを奏でる。結局、テロの正当性に対する懐疑が「わたし」を追い込んで行くことになります。
ツアーの弾圧に対抗する手段としてテロが選らばれる過程、当局による弾圧等歴史的背景を理解しつつ読むと「現代のテロリスト達」の心情と心象に多少とも近付くことができるかもしれません。
まさにテロルの時代を生きるている現在の我々にとって非常に価値のある作品ではないでしょうか。

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