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森 絵都

この本の所有者

7人が登録
63回参照
2012年3月11日に更新

書籍情報

著者:
森 絵都
ページ数:
463ページ
参照数:
63回
更新日:
2012/03/11

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📝 レビュー (わかめすとさんのレビュー)

レビュー:
死んだあとについて自分が抱いていたイメージと違うところがあり新鮮だった。しかし根本的な死の面では自分のイメージと似通った物だった。私たちは死んでゆく者との別れは大体意識がなかったり、衰退していたりではっきりとこれで最後の別れという認識がない。と私は思う。いうならば葬式ぐらいのものだろう。消えていくようにふわふわと最後の別れをしなければならないのだ。生前いいたかったことも言えずに口を閉ざした人も数しれないと思う。嫌な推測だが。
しかし、この環の場合完全に意識がある。ある意味では亡くなってしまった人に会えることから、うらやましいと感じると思う。いいのがしてしまったことも言えるだろう。しかし、それは一様にうらやましいと言えるほどのものではない。別れを一度でも辛いのに二度も体験しなければならない。振り返ればそこに居るのに、現実を見つめ受け止めなければならない。その強さを持たなければならない。自分も走っているように軽快に読めて面白かった。

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