
風の中のマリア (講談社文庫)
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2012年 12冊目読了。 ○
擬人化されているものの、オオスズメバチの短い一生を描いた異色作。当然、昆虫記のようにオオスズメバチの生態が詳しく、そして恐らくは非常に忠実に捉えられている。(大スズメバチについては本作で初めて知る部分がほとんどなので、この中での生態系が正しいのかの判断はできないけど…)
主人公のマリアはその人生(虫生?)に悩み、自分のワーカーとしての運命を受け入れてくのだが、それらは大スズメバチの生態系に基づいた理にかなった流れになっているし、マリアの思考が何故だか同じ目線で受け入れられるだけの説得力を持った作品となっている。
過酷な自然の中で、帝国を存続させるために己の使命を全うさせるマリアの姿勢。
立ち塞がる非情なまでの自然の節理。
DNAに織り込まれているとはいえ、運命に従い目の前の命を奪う。 約1カ月の短い期間ではあるが、その生き様は起伏に富んだドラマであり、同時に帝国の興隆と衰退は社会の縮図のようで実に読み応えがある!!
何より、擬人化されているとはいえ、1つ1つの出来事がリアルに描写されていてるからこその迫力があって、思わず引き込まれてしまう。。。
虫同士のバトルシーンでは残酷な部分でさえもリアリティのある表現を用いて、臨場感に富んだ迫力のあるシーンに仕上がっている。
とにかく、『永遠の0』では戦争の愚かさや哀しみを、『ボックス』では爽やかな青春スポーツ小説を繰りひろげてきた著者が、オオスズメバチの世界といった新たな方向性を提示してくれた作品だ。しかもかなりの完成度で。。。
ひとつの枠に収まらず、毎回新たな分野に挑んでる作家なだけに次はどんな方向性の作品を提供してくれるのかが非常に楽しみだ!!

オオスズメバチの生態がよくわかり、なおかつ主人公のハチに感情移入してしまう。切ないがこれも生物が生き残るための手段。

淡々と盛り上がりなくハチの説明書。絶賛される意味が分からない。


ドキュメンタリーを見ているようだった。


ボーッとマリアと自分を比べていた。ふと我に返り、マリアってスズメバチじゃん、と(笑)。が、どれほどの違いがあるっていうんだろう…。


スズメバチの一生をスズメバチの目線から書いた本。
スズメバチは一匹の女王バチのために一生を捧げる。子供を生むのは女王バチだけ。切なくて力強いちょっと感動するはなし。

虫に対する見方が変わる。


オオスズメバチのワーカーの一生、オオスズメバチの生態についてほとんど初めて聞かされた内容でしたが、入り込んで読めました。少しだけですが、オオスズメバチに対する見方が変わりました。でもやっぱり怖いですが。



































