
Steinbeck: The Grapes of Wrath and Other Writings: 1936-1941 (Library of America)
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131回参照
2012年2月29日に更新
書籍情報
- 著者:
- John Steinbeck
- ページ数:
-
1088ページ
- 参照数:
- 131回
- 更新日:
- 2012/02/29
- 所有者:
-
schazzieさん
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📝 レビュー (schazzieさんのレビュー)
評価:
4/5
レビュー:
Route66の映像を観ながら読み進めた。翻訳書をメインに読んでいたが、やはりしっくりこなくて、原書と照らし合わせながら読んだ。しかし内容はしっかり受け止めることができ、さすがスタインベックだと思えた。やはり原書で読んだほうが良い。翻訳はどうにも…。内容はこれでもかというほどの不幸の連続。それに立ち向かう不屈の精神はアメリカ人ならではか。アメリカ人の前向きな姿勢はすごいと思った。そして逆境における女性、特に母親の強さは全世界共通だろうと思う。結末はハッピーエンドでもなんでもないが、やはり生命を生み出す母親の強さが印象的な最後だった。だから、ケルアックの『路上』のようなロードノベルと評するのはやめてほしい。もっと重厚で、人間の悲哀と希望がぎゅっと詰まった話である。