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帝国主義 (岩波文庫 白 134-1)

帝国主義 (岩波文庫 白 134-1)

レーニン

この本の所有者

4人が登録
180回参照
2011年12月24日に更新

書籍情報

ページ数:
241ページ
参照数:
180回
登録日:
2011/12/05
更新日:
2011/12/24

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📝 レビュー (H. Tarkunさんのレビュー)

レビュー:
資本主義は、生産の独占、銀行による資本の独占を経て、帝国主義へ移行することが必然であり、資本主義の微修正などという生ぬるい方法では解決し得ないというレーニンの主張が、具体的な数値を示しながら述べられている。

本書は第一次大戦後に書かれたものであるが、その後第二次世界大戦の発生はレーニンの主張が一定の正統性を持っていたと認識される。しかしながら、東西冷戦の終結による西側の「勝利」は、再び資本主義を優位にし、レーニンの言う、プロレタリアート上層が、中間層として圧倒的多数を占め、便利で快適な生活を享受している。

ところが、日本のバブル崩壊後の長期低迷、欧米の金融膨張の破裂、中東の不安定かなどを見るにつけ、資本主義の勝利はまだ確定でなく、長い歴史の中の瞬間的なノイズのようなのかもしれないと思わせる。

幸い、本書執筆当時のような帝国主義的な動きはそれほど顕在化していない。しかし、反格差デモなど、当時との相似形の動きも見受けられる。

本書は単なる過去の記録と捉えるのはまだ早すぎるのかもしれない。

読書履歴

2011/12/24 241ページ
2011/12/24 160ページ
2011/12/21 143ページ
2011/12/20 111ページ
2011/12/19 101ページ 銀行業が発達した国の金融資本が世界の産業を独占していると
2011/12/16 76ページ
2011/12/14 50ページ 「生産の集積と独占」

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