みんなの評価
4
5
4
3
2
1
レビュー
自転車ロードレースを題材にしたシリーズの作品。今回のテーマはドーピング。オリンピックでは組織的ドーピングでROCとしての参加となったロシアの活躍が印象に残った。作品中の記述によれば検査技術の進歩と選手の意識の変化で自転車ロードレース界ではドーピングは過去のものとなったとのことだが、その過去の亡霊とも言うべきドーピングですべてを失った選手の復活に主人公である誓がからんでストーリーが展開する。その過去のスター選手の思惑を中心として、彼に踊らされる周囲の人々と、なんとか無事に収めたいと奮闘する主人公がからむ。様々な思惑が描かれながらも自転車ロードレースへの愛情を感じられるところが好ましい。読後が爽やかな一編である。
読書ステータス
読了
1人
読みたい
1人