レビュー

zooko012
2012年3月読了
目をらんらんとさせてひたすら読みふけってしまう。川を家の中に引き込み、屋根・壁には草の生い茂る家。高床式バンブーハウス群。ドームハウス。手のこだけで建てた家・・・素人が設計し自分で建ててしまった、夢と我が儘で一杯の30の家が美しいタップリとした写真と読み出のある文章で紹介されている(専門家のコメントも秀逸)。それにしても、自分で作った家と一緒に映る家主の何と幸せそうなことか。そう、この本の表題のとおり、本来、人間には「家を作る自由」はあるはずなのだ。それとはかけ離れた毎日を送る自分(仕事・終電・仕事・終電。適宜飲み)ではあるが、読んでいると、人間の幸福の原初形態に触れた気になり、元気が湧いてくる。この手の自給自足・開拓系の本は幼少の時から大好きであるが(「大きな森の小さな家」とか)、いやぁ、何とも、楽しい本である。
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