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おめでたい日本人に教える虐殺の歴史

おめでたい日本人に教える虐殺の歴史

小滝 透

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この本について

タブーを紐解けば真実が見えてくる。原爆投下、宗教戦争、共産主義、ナチス、ポルポト、アルカーイダ...気鋭の歴史家が数々の殺戮の軌跡をなぞり、人から人へ、連綿と受け継がれる「人殺しの原理」を読み解く異色の教養書。未曾有の危機に直面している日本人への警世の書。

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レビュー

taka_aki
taka_aki
2007年9月読了
思わず読み切ってしまいました。が、この本、「虐殺の歴史」と言うより「おめでたい日本人に教える」に主眼があります。。

ので、やや、バイアス気味。否定する程でもないですけど。

・「じゃがたら」って「ジャカルタ」から来てたんだーとか。
・日本と奴隷文化って相容れなくてよかったーとか。
・福沢諭吉達が国民国家を創るために奔走したんだーとか。
・日露戦争の勝利が思った以上に諸外国に影響を与えたとか。
・キリスト教の抱える矛盾(キリストさんってユダヤ人なんですよね)とか。
・ホロコーストってコトバは、ホロ(holos=全部)コースト(kaustos=焼く)から来ているんだってことや。
・国家の意義とか。国って大きい。
・イスラエルと日本の類似点、そして、決定的な違いとか。
・ゲゼルシャフト(利益共同体)とかゲマインシャフト(理念共同体)ってコトバの意味とか。前者は何となく聞いたことあったんですよね。
・共産主義の抱える矛盾、闇とか。かつてのソ連、今の中国って感じで。中国の「百花斉放」のエピソード、怖すぎ。でも、だからこそ、これからの中国の行く末が。。
・偶然にも?日本では「二権(朝廷、政府)分立」が上手い方向に働いたこととか。
・ここまで来ると、今の日本って。。とか。

あとは、最後の方で述べられている「悪魔の詩」の話。翻訳をした助教授の方が殺害された訳で。自分の出身大学であることもあり、当時はめちゃめちゃ大騒ぎだったのです。

イデオロギーって、思想って、すごいなーと改めて思った次第なのです。って、言っている自分自身の思想がゆるゆるなので、なんともですけど。

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