レビュー

zooko012
2012年1月読了
ハードなノンフィクション物で有名な著者が「事実をもって真実を語る」姿勢で自身の経験した怪異を記したエッセイ。ただ、本書で語られるのは、怪異そのものではない。怪異を通じた人の思いの強さ、出会いや別れのじんわりとした重みである。全編を通して読むと、波瀾万丈の人生を送ってきたが既に還暦に入った著者や著者の家族の歴史がくっきりと浮かび上がるようになっている。興味本位で読んだが、なかなか、良い本であった。
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