この本について
ひとつの伝説があった―崇高な建造物にのみ宿ると語り継がれる存在、“城姫”(ベルクフリート)。城姫の加護を得た城砦は難攻不落。千の兵をなぎ払い、万の軍を打ち倒す―。偉大なる建築士、マイスター・ストランゼンのただ一人の弟子リンツ=レンハイトは消えた師匠の手がかりを求め、“城姫”の少女シャトレアとともに、ジャンヌダルク祭に沸き立つ街ランスをおとずれる。しかし、街では小さな女の子を狙った誘拐事件が多発していて―。ランスに逃げ込んだという最悪の殺人鬼、それを追う“銀時計の騎士”の少女、シャトレアを狙う謎の“城姫”、陰謀渦巻く城ファンタジー第2弾。